パンデミックが2020年に広がってあっという間に2年という月日が過ぎた。2年って結構長いと思うけど、記憶がすっ飛んだ感じ。
ワークスタイルの変化
パンデミックの影響により私の勤め先ではハイブリッドワーキングポリシーというものが発表され、仕事場へ週5日通うというワークスタイルは事実上消滅した。 ガイドラインは週2~3日出勤することになっているが、職種やマネージメントの方針でその日数には格差があると思う。 個人的には週一回、月一回でも良いのではと思っているが、その代わりに人を集めて顔つなぎをするようなイベントは必要だと思う。
私の勤務先では人事が色々とイベントを企画している。先日はビンゴ大会があった。残念ながら私は参加できなかったのだが、バーチャルでも、実際にその場に出向くことも可能なフレキシブルなイベント。すごくいいアイディアだと思った。
また、週5日通勤が崩壊したこのにより、居住地区が徐々に拡大し始めている様だ。1時間以内での通勤距離に住む必要性が低くなったからだ。週一回程度の通勤なら片道2時間掛かっても、何とかなる。ブライトン(Brighton)にマイホームを買った同僚、ノリッジ(Norwich)から週一で通勤する同僚、先日はマンチェスター(Manchester)近郊からミーティングに参加している営業の人に会って仰天した。マンチェスターからロンドンは電車で3時間、車で4時間の距離だ。往復しただけで一日終わっちゃう(笑)
ロンドン採用のヨーロッパ出身の人が、出身国から長期的に仕事をしているケースもある。大陸との時差は1時間程度、ヨーロッパに各地にオフィスもあるし、必要があればそこに顔を出すことだってできる。私が所属するチームの半分はアイルランドの事務所で働いているのだが、みんなが自宅勤務という環境のおかげで、精神的な距離の壁が崩壊したと思う。ロンドン近郊に住んでようが、ダブリン近郊に住んでようが、バーチャルな世界では何の差もないのだ。
居住地に融通が効くようになったとは言え、基本はイギリス国内に住み定期的に出勤出来る範囲内というのが必須条件だ。所得税の問題も絡んでくるので、パリから週に一度通勤という訳にはいかない様だ。その昔パンデミック前だが夏休みに一か月日本から勤務しても良いか聞いたことがある。思いっきり却下されたが、今後こういった時差のある国からへの短期滞在が許可されると、私は非常にうれしい限りである。
私個人はパンデミックによって得られた仕事環境のベネフィットは大きい。でも一方で自宅勤務が与える若者へのネガティブな影響も懸念されている。仕事場での社交の機会が激減したのは勿論のこと、社内でのネットワークの機会、仕事で直接かかわる人々以外との接触も少なくなり、異動や昇進への懸念を抱えている人も少なくないとメディアを通じて聞く。先輩や上司の近くに座ているからこそ吸収出来る経験も少なくなる。
通勤が無い分長時間労働になったという話も多く耳にする。また、通勤時間で自然と行っていた頭の切り替え時間が無くなったと言っている人も多い。私はラッキーにも自宅にオフィススペースがあるので、そこにいる間が私の出勤時間。週末はその部屋には近寄らないのでオンオフの精神的な切り替えが保たれていると思う。しかし特に一人暮らしの若者は寝室やキッチンの一角に仕事場を設け、生活スペースと一体化している場合が多く、長期間の自宅勤務に対しストレスを感じる人も少なくない様だ。
当然のことながらオフィス勤務でない職種の人達世の中には多く存在するし、未だ未来の見通しがつかない不安定な状況に不安を抱いている人も多い。知り合いに音楽業界の人がいるのだが、政府から生活費支援が有ったとしても、先が見えない不安定な状況でかなり精神的に辛そうだ。

オンラインショッピング詐欺
パンデミックになって物品購入にも多大な影響を与えた。今までオンラインショッピングをあまり好まなかった人も必要に迫られてし始めた人も多いと思う。12月に入りイギリスではクリスマスプレゼント購入のピークを迎えているが、そんな人々をターゲットにした犯罪も残念ながら存在する。
私の知り合いで最近すっかり詐欺に引っ掛かってしまった人がいる。彼女はまだ20代。それも金融会社で取引先へのデューデリジェンスを行う仕事をしている人。詐欺にはプロの目を持っている(はず)の彼女でもすっかりやられてしまったのだ。
Nさんは名の知れた高級ブランド店からアクセサリーを購入した…と思った。 そして購入確認メールを受領して驚いた。 なんか変? シンディーとかいう個人名からメールが届いたのだ。そんな訳ないでしょ?
慌てて実際の店舗に詐欺ウェブサイトのこと知らせようと電話をすると、「購入番号を教えてください」の一点張り。
「詐欺サイトから購入しちゃったから、購入番号なんて無いわよ」と説明しても話が通じなかったそう。もしかしたら、こういう事が頻繁なのかもしれない。彼女はあきらめてクレジットカード会社に連絡した。
オンラインショップはデビットカードではなく、クレジットカードが有利であると思わされる出来事だ。これがデビットカードだったら銀行口座から引き落とされて完了である。
その詐欺ウェブサイトは未だ健在で、彼女に見せてもらったが、ぱっと見では全く分からなく巧妙に作られている。最近はオンラインショップも簡単にプロ並みのサイトが作れてしまうのが怖い。 実際にそこから偽物ジュエリーが売られているのだろうか? もしかしたら過半数の人は詐欺にあったことを知らずに本物だと思って終わっているのかもしれない。それはそれで幸せなのかもしれないな。
そのNさん、クリスマス前にニューヨークへご主人と数泊する予定もしている。個人的にはビックリしたが、でもこのパンデミック、今後数年続くと考えたら20代の若ものにジッとしてろと言うのも、限度があるというもの。パンデミックがスタートして、既に2年の年月が経過した。あと2年は余裕で世界規模で猛威を振るうだろうし、ワクチン打って、マスク、手洗いして、後は自己責任でお願いしますと言うしかないよね。

マスク着用で問題が….
オミクロン株が出現してからイギリスもマスク着用の規制が始まった。11歳以上のセカンダリ―に通う子供たちもその対象で、うちの子も授業以外では着用が定められている。
でも、ここで問題が… 先週、使い捨てのマスクを使用していたら数日して口の周に湿疹が出始め、痒みも伴い始めた。使い捨てのマスクには何らかの薬品が付着しているのかな。やっぱり煮沸消毒できる布のマスクの方が良いよね。
布のマスクは渡していたが、それを使わずに、なぜか使い捨てのを好んで着用していたのだ。見た目が気になる年頃だからか? 本人は自分の息で蒸れて痒くなると言っているが、本当のところ何が原因なのか不明。
ともあれ、急遽週末に自分で好きなデザインの布のマスクを選んで購入した。あと2週間ほどでクリスマス休みに入る。何とか乗り切ってもらいたいものだ。
