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two girls doing school works

イギリスの(小学校の)先生が大変な理由

Posted on 2022年1月8日2022年1月8日 by mariko

その昔、イギリスの小学校の先生はクラスに一人か二人の補助教員が入って随分と恵まれた環境だなって思っていた。でも、最近になってイギリスの小学校の先生ってもしかして日本の先生よりも大変?って思い始めた。

日本とイギリスでは授業の進め方が全く違う。私がイギリスの先生が大変だな~と思い出した理由は三つある。

adorable blur bookcase books
Photo by Pixabay on Pexels.com
Contents
  1. 理由①教科書が無い
  2. 理由②レベルの違う生徒への対応
  3. 理由③軽度の障害児が一般級に混ざっている
  4. 日本の先生はどう思う?

理由①教科書が無い

日本の様に教育員会が設定して全国どこの公立小学校で使われる共通の教科書が無い。

勿論国で決められた教育のガイドラインがあり、更には小学校で2回全国共通テストが行われ、それをターゲットに授業が行われる。基本的に先生の手作りだ。学校がサブスクしているウェブサイトから資料をダウンロードしたり、授業で使うベースとなる教科書の様なものを先生がコピーをして生徒に配って行う。

私が日本語の先生の資格を取る際に授業の資料をすべて手作りしていたように、イギリスの先生たちはこれを毎回やっているのだ。勿論要領がつかめればそれほど時間が掛からないと思うが、授業の準備は週5日分作らなければならない。


先生たちにはその為の時間が設けられているようであるが、勿論それだけでは足りないので多くの先生は朝早く登校して準備をしているらしい。

boy in green shirt
Photo by CDC on Pexels.com

理由②レベルの違う生徒への対応

日本でも勿論レベルの違う子供たちへの対応は必要だと思うが、教育委員が定めた教科書に基づいてどんどんこなしていくイメージだ。一方で、イギリスの先生は同じテーマの授業でも2パターンまたは3パターンの資料を準備することが多い。

例えば読解の授業であれば、クラス全般向けの題材に加えてレベルが低い子には別の本を用意したりする。テーマはあくまでも同じで、例えば「ロンドン・パリについての違いを考える」だとするとそのテーマに沿った本でレベルの低い本を準備するのだ。

授業ネタを毎回自分で準備する上に、理解度に合わせて更に違うパターンの資料作りことを強いられる。これはかなり大変だと思う。補助教員は担任の先生が準備した教材をもとに、平均から外れている子供たち(上と下)の対応をするのが存在の目的だ。

知り合いが勤めている小学校では、クラスを4グループに分けることが出来るらしい。「優秀な子」「ターゲットに満たしている普通の子」「もう少し頑張ればターゲットに到達する子(ボーダーライン)」「完全に落ちこぼれている・クラスを邪魔する子」。クラスを邪魔する子の中には、家族の問題で精神的・身体的に問題があると思われる子も混ざっているようである。 問題児だが障害児とうい判定がなされていない子供は学校の対応が難しくなる。

障害児や属に言うスペシャルニード(特別対応要)と正式に診断される子供へは国から学校へ別予算が配布され、そういった子供に特化した補助教員が配属される。しかしそうでない場合は一般の補助教員が対応しなけれず、チャレンジが必要な優等生やボーダーラインの子供たちへの対応が手薄になってしまうばかりか、問題児によってクラス全体の授業進行に支障をを与えているらしい。

理由③軽度の障害児が一般級に混ざっている

イギリスではスペシャルニードや軽度障害児の学校が近年多く閉鎖され、普通学校のクラスに混ぜることが推奨された。そういった子供を一般級に混ぜることにより良い刺激を受け、一方一般級の子供たちは小さい頃から軽度障害の子供と接することによりノーマル化させるというのが趣旨だと思う。勿論、これは嘘ではないと思うが、予算カットというのも裏にはあると思う。

ともあれ、息子のクラスにも毎年一人はスペシャルニードの子が居て、授業によってそ子だけ別のクラスに移動して特別授業を受ていた様だ。 私はスペシャルニードの子がクラスに居ることすら知らなかった。 息子もその子の事を自分たちと大きく区別はしていない様子だった。「xxx君は時々別のクラスに行く。たまーにちょっとだけサポートが必要見たい」としか言っていなかった。小さい頃から「色々な人が世の中には存在する」と認識することはとても素晴らしいことだと思う。

でも、担任の先生の負担は大きい。

日本の先生はどう思う?

日本の先生も長時間労働で大変っていう話はよく聞く。日本はこういったイギリスの教育制度をどう思うだろうか?
国による教育システムの違いはとても興味深い。先生達のチャレンジも多様だろう。子供の将来を担う先生ってどの国でもプレッシャー大きいな~って思う今日この頃である。

photo of woman teaching
Photo by nappy on Pexels.com

ユーチューブもやってるからよかったら見てね。

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